「北前船主の館・右近家」の概要
「北前船主の館 右近家」は、江戸後期~明治中期にかけて、日本海・瀬戸内海・上方の諸地域間の物資の流通や文化の交流に重要な役割を果たした”北前船”をテーマとした資料館です。
当館は、旧河野村の旧船主右近権左衛門家の12代当主が本宅等の管理を村に委ねられたのを機に、建物の公開と同家の廻船経営に関わる資料の展示を目的に、平成2年5月に開館しました建物は、明治期に建てられた本宅や蔵、昭和初期に建てられた西洋館などからなります。
なお、公開にさきだち、昭和63年~平成元年度に、本宅の一部修繕整備や西洋館及び庭園の修復整備などを行い、平成4年度には、特別展等を開催する「山荘展示館」を新設しました。現在、総面積約10,000㎡を一般公開しています。
さて、当館では常設展示や年1回程度の特別展の開催、北前船関係資料の収集とその整理・保管、「西廻り航路フォーラム」や学習会「河野座」の開催など、さまざまな活動を行っています。
常設展では、当家の廻船経営に関わる資料を中心に、村内に残る北前船に関する資料をテーマ別に展示しています。また、平成5年からは、コンピュータグラフィックスによる、展示案内システムを稼動しています。特別展は、北前船や旧河野村の文化に関連したテーマで開催しています。
資料収集と整理・保管活動では、まず、当家より寄託をうけた2万点あまりの古文書の整理を進めています。これらは、既に福井県史編さん課によって行われた調査・整理を基礎に、新たに見つかった文書を加えて再整理を進めているものです。現在、日本福祉大学知多半島総合研究所を事務局とする「右近家文書調査会」が中心となり、平成5年度より整理と目録作成が行われています。また、旧河野村に残る北前船関連資料の調査を進めながら、所蔵者より寄託や寄贈を受けた資料の整理・保管もあわせて行っています。
平成3年度から隔年で開催している「西廻り航路フォーラム」は、全国の北前船に関心のある研究者 等が集まり、海運史の研究と交流を深めることを目的としたものです。一方、おもに村民を対象とした、旧河野村の歴史や文化についての学習会「河野座」もあわせて開催しています。
そのほか、村内の神社に残る「船絵馬」や石造物などの奉納物をまとめた『海への祈り』、フォーラムの報告書なども発刊しています。

■ 利用のご案内
【開館時間】 AM9:00 ~ PM4:00
【休館日】 毎週水曜日
年末・年始(12月29日 ~ 1月3日)
【観覧料】 大人(一般・大学・高校) 500円 団体450円
小人(小中学校) 300円 団体270円
*団体は20人以上
(注意)
北前船主の館・右近家は建築当時のままを公開しているため、バリアフリー化されておりません。
ご不便をおかけしますがご了承ください。
また、西洋館では年に一度のコスプレ企画を行っておりますが、西洋館を使ったイベントも募集しております。企画を開催してみたい方はお気軽にお問い合わせください。
また、申請書につきましては下記よりダウンロードください。
利用承認申請書.doc
■ アクセス方法
JRで武生までお越しの場合(武生駅よりバスで約30分)
・大阪から特急「雷鳥」(湖西線経由) 約1時間45分
・岐阜から特急「しらさぎ」(米原経由) 約1時間40分
・名古屋から特急「しらさぎ」(米原経由) 約2時間
・東京から新幹線(米原で「しらさぎ」「加越」乗換) 約3時間30分
