今庄駅下車すぐ!宿場町の風景とブナ林が楽しめる藤倉山ハイキング
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福井県南越前町にある藤倉山(ふじくらやま)をご存知ですか?藤倉山は江戸時代から交通の要衝として栄えた今庄宿の西側に位置する、標高643.5m の比較的低い山です。登山口がハピラインふくい(旧JR北陸本線)の今庄駅から近く、電車と徒歩で手軽にハイキングを楽しむことができます。山頂周辺の美しいブナ林や、宿場町のまちなみを一望できる展望スポットなど見どころが盛りだくさん。また、下山後にはレトロな景観やスイーツを楽しめる宿場町散策も♪
今回は、そんな藤倉山の魅力を周辺観光も併せてたっぷり紹介します!
南越前町今庄にある藤倉山は見どころたくさん!
藤倉山がある南越前町今庄は、江戸時代には越前有数の宿場町として、国鉄時代には鉄道のまちとして栄えたエリアです。今庄宿を歩くと、まるで昔にタイムスリップしたような懐かしい景観が残っています。
そんな今庄エリアに位置する藤倉山のおすすめポイントは、以下の4つ。
①駅から近く電車でのアクセスが良好
②宿場町のまちなみを一望できる
③美しいブナ林に癒される
④下山後の周辺観光が充実
藤倉山の主な登山口は、新羅神社、白鬚神社、八十八ケ所山側の3箇所あり、いずれもハピラインふくい今庄駅から徒歩5〜10分ほど。電車でのアクセスが良好で、福井県内だけでなく関西方面からも日帰りハイキングが可能です。藤倉山ハイキングの目安時間は、休憩時間やペースにもよりますが約4時間。標高643.5mと初心者にも比較的歩きやすい山です。隣り合った鍋倉山(516m)と併せて縦走するコースも人気ですが、初心者には少しハードかもしれません。
実際に藤倉山でハイキングしてきました!
藤倉山の登山道は、新羅神社、白鬚神社、八十八ヶ所山側(鍋倉山経由)から登る3コ-スがあります。今回は、最もポピュラ-な新羅神社から燧ヶ城址(ひうちがじょうし)を通り、急傾斜の尾根道を歩くコ-スを選びました。下りは白鬚神社に向けて下山します。
【ハイキングに必要な持ち物】
・歩きやすい靴(登山靴が望ましい)
・歩きやすい服装(なるべく長袖・長ズボンで速乾性があるもの)
・飲み物(夏は1.5L以上を推奨)
・行動食
・熊鈴
・雨具(カッパやレインウェア)
など
それでは、ハイキングに出発しましょう!
午前8:00 今庄駅を出発!
藤倉山にはトイレがないため、駅で済ませておきましょう。駅の南側に駐車場が約10台分あるので、車で来られる方も安心です。
今庄駅から新羅神社までは徒歩約5分。宿場町を歩きます。
登山口の1つである新羅神社。スサノオノミコトが祀られています。
午前8:15 登山口からハイキングスタート。環境整備のための協力金ボックスがありました。
まずは藤倉山の手前にある燧ヶ城址(愛宕山:標高約270m)を目指します。新羅神社の登山口から片道20〜30分が目安。道中にはブナ林があり、立派なブナの木からエネルギーをもらいます。
燧ヶ城址に近づくと石垣や堀切などが見られ、お城の名残を感じます。
午前8:45 燧ヶ城址(愛宕山)に到着。今庄のまちなみを一望することができるビュースポットです。美しい眺めに思わずうっとり。手前に見える集落は今庄宿で、奥に見える高い山は南越前町と越前市にまたがる日野山です。スタート地点の今庄駅や線路も見えますよ。
燧ヶ城址は広場のように整備されており、地域住民の憩いの場になっています。今庄のまちなみを十分楽しめるので、山登りに慣れていない方や体力に自信がない方は、ここで折り返すのもおすすめです。
午前9:00 少し休憩して、藤倉山に向けて再出発。燧ヶ城址から先は急登が続きます。設置されているロープを使いながら登ると安心です。
午前9:40 急な坂を登り切ると、送電線の鉄塔に到着しました。日陰がなくて暑いので、水分補給をお忘れなく。標高が上がって今庄の南側の集落も見えるように。今庄365スキー場も見えました。
休憩後、ブナ林を目指して再出発。鉄塔から先は比較的平坦な道が続くので歩きやすいです。
藤倉山はところどころに案内板が設置されており、安心してハイキングを楽しめます。電力会社の巡視路にもなっているようです。
なだらかで歩きやすい尾根道が続きます。山の中のハイキングコースは風が吹くと涼しく、風に揺られる美しいブナに癒されます。今回は緑が美しい時期に訪れましたが、紅葉の時期のハイキングもおすすめです。
午前10:30 藤倉山山頂に到着!
木にかかったかわいらしい看板が山頂の目印です。人里から近いので、山頂でも電波は届いていました。頂上で記念撮影。
山頂にはベンチなどがないので、近くにある反射板のふもとで休憩。お昼の時間帯であれば、山頂の眺めを堪能しながらここでランチタイムにするのもいいですね。
午前11:00 下山スタート。山頂から燧ヶ城址方面に10分ほど戻った場所に、白鬚神社に向かう分岐点があります。案内板を目印に、左手に見えるコースを進みます。
白鬚神社に向かうルートは階段道が続きます。雨が降ると滑りやすいため気をつけて下りましょう。さまざまな種類のコケが生えているので、ときどき立ち止まって足元を見てみると楽しいですよ。
白鬚神社に向かう道中では、光明聖寺というお寺の跡やお地蔵さんに出会えました。下りはスピードがはやくなりがちですが、適宜休憩して水分をとりましょう。
12:30 白鬚神社に到着!
神社の裏側に到着しました。杉や苔が生えており神秘的な雰囲気の神社です。お参りして、無事に山を下りられた感謝の気持ちを伝えました。
下山後は今庄宿を散策するのがおすすめです。宿場町の名残を感じたり、営業中のお店にふらっと入ったりするのもいいですね。
宿場町散策やスイーツも♪下山後の周辺観光が充実
ここからは下山後に行きたい今庄宿の周辺観光スポットを紹介します。
もちもちの白玉スイーツを楽しめる「甘味処 てまり」
築100年の古民家を改装した、もちもちの白玉スイーツやかき氷(夏季限定)が食べられるお店。厳選された白玉粉と豆腐を使った体にやさしい白玉を、ぜひ味わってみてください。
【店舗情報】
甘味処 てまり
福井県南条郡南越前町今庄76-31
TEL/0778-45-1112
営業時間/11:00~17:00(売り切れ次第終了)
定休日/月・火曜、冬季のみ不定休
自家焙煎のコーヒースタンド「sou’s coffee roastery」
2024年3月にオープンしたカフェ。もともと八百屋だった築約90年の古民家をリノベーションしたおしゃれな店内で、自家焙煎のコーヒーや自家製レモネード、焼き菓子などをいただけます。コーヒー豆の購入もできますよ。
【店舗情報】
sou’s coffee roastery
福井県南条郡南越前町今庄81-11
TEL/080-9270-6128
営業時間/10:00~17:30(17:00ラストオーダー)
定休日/水・木曜
本格的な手打ち蕎麦に舌鼓!「手打十割 六助(てうちじゅうわり ろくすけ)」
登録有形文化財である「旧旅籠若狭屋」の建物内で営業している蕎麦屋。今庄産の蕎麦粉を使った「おろしそば」は、香り高い粗挽きの十割蕎麦です。食後にぴったりな蕎麦スイーツもあります。売り切れる場合があるので早めの来店がおすすめ。
【店舗情報】
手打十割 六助
福井県南条郡南越前町今庄75-13 旧旅籠若狭屋 内
TEL/0778-45-0360
営業時間/11:00〜14:00(麺が売り切れ次第終了)
定休日/月曜
今庄の地酒や味噌をおみやげに。
雪深く自然豊かな今庄には、発酵食品を中心に豊かな食文化が根付いています。今庄宿には個性豊かな4軒の酒蔵や120年以上続く老舗味噌蔵「吉五商店」、江戸時代から続く梅肉専門店「高野由平商店」など、おみやげにぴったりな商品を購入できるスポットがあります。宿場町を散策する際にぜひ立ち寄ってみては。
詳細はこちらの記事をチェック!
https://www.minamiechizen.com/feature/53542/
日帰り入浴ができる「今庄の宿かねおり」
蒸気機関車D51が目印の「今庄の宿かねおり」は、アットホームな雰囲気の宿泊施設。日帰り入浴ができるので、ハイキングでかいた汗を流してすっきりできます。ハピラインふくい今庄駅から徒歩8分。
【施設情報】
今庄の宿かねおり
福井県南条郡南越前町今庄85−2−18
TEL/0778-45-0073
営業時間(日帰り入浴)/
平日15:00〜20:30(20:00最終受付)
土日祝13:00〜20:30(20:00最終受付)
また、今庄駅の構内には「今庄まちなみ情報館」という展示スペースがあり、宿場町や鉄道の歴史について知ることができます。帰りの電車に乗る前に立ち寄るのもおすすめです。
まとめ:見どころ満載の藤倉山にハイキングに行こう!
藤倉山の魅力と周辺スポットについてたっぷり紹介しました。今庄駅から近く、日帰りで手軽にハイキングを楽しめる藤倉山。季節ごとの変化に富んだハイキングコースを家族やご友人と歩いてみてはいかがでしょうか。
【今庄駅までのアクセス】
・電車の場合
北陸新幹線福井駅または敦賀駅でハピラインふくい線に乗り換え
ハピラインふくい線で福井駅から約35分、敦賀駅から約15分
・車の場合
北陸自動車今庄I.Cから車で約10分
福井市から下道で約70分、敦賀市から下道で約30分
【関連リンク】
低山紹介記事
https://www.minamiechizen.com/feature/16973/
ふく旅ライター記事
https://www.fuku-e.com/fukutabi/detail_82.html
今庄宿