下長谷の洞窟
しもはせのどうくつ
甲楽城には「建武四年 後醍醐天皇の皇太子恒良をかくし奉る所、蕉木浦は此なり」と 名勝記に記されている下長谷の洞窟があります。延元二年 金ケ崎城落城の際に気比神宮の神官が、春宮恒良親王を小舟に乗せてここまで渡り、洞窟の中にかくまったと伝えられています。この洞窟は、長い年月をかけて少しずつ波が岩を削りできた海食洞で、入り口は広く奥は狭くなっています。最奥部には彫字があるといわれ、神秘的な雰囲気を醸し出しています。
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